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2016.05.18 セックスレス
このところは出張もなくて都内のオフィスに通勤しているわけですが、行き帰りの電車の中で本を読んでいるので結構たまっている本がはけていきます。昨日は井上荒野の「それを愛とまちがえるから」というのを読み終えて、香山リカの解説を読んで電車の中でうなずいてしまいました。ちょっと長いですけど出だしのところ丸写ししますね。

ちょっと前まで、私は精神科医としてコドモだった。
「は? 五十代半ばになってなに言ってるの?」とあきれられるかもしれないが、そうとしか言いようがない。それは、ミドルからシニアにかけての女性にとってのセックスの大切さがわからず、そのことを診察室で話題にできなかったからだ。「そんなことを口にするのははしたない」というおかしなためらいがあり、「ご主人とのセックスも含めた交流、接触をなさっていますか?」とストレートにきくなんてとんでもない、と思っていた。
しかしあるとき、女性とくに四十代から五十代の女性にとって、セックスはとても大切な問題だということがわかってきた。というより、もしかすると、この世代のうつ病女性の多くは、その根本に「夫(あるいは恋人)とのセックスレス」の問題をだかえているのかもしれない、ということに気づいた。「わたしを異性としては見てくれる人がいない」「私に欲情してくれる男は誰もいない」という感覚は、女性の自信やプライドを少しずつ侵食していくのだ。
たとえ、仕事で誰からも称賛されたとしても、子育てがうまくいって子どもだちが一流大学に入ったとしても、あるいはその人が六十歳であっても七十歳であっても、「私を求める男、私のからだをさわりたいと思ってくれる男はこの地球上に誰ひとりいない」という意識は、女性を孤独に追い込み、自分の価値を見失わせる。それもまだ、結婚もしておらず恋人もいないというならあきらめもつく。問題は結婚して一応は異性である夫がそばにいるのに、セックスどころかキスもハグもない、という場合だ。そのことが女性のこころをこれほどむしばむのか、と愕然とするようなケースもあることに数年前、ようやく気づいた。「ちょっと立ち入った話になりますが、ご主人とのいわゆる夫婦生活はいまもありますか」などと質問できるようになったのは、それからのことだ。

そういうことで、女性である香山リカにして最近まで気づかなかったと言っていますが、舐め犬をしている私としては、レスだしこのまま女としては終わってしまうのかなと思ってメールしてみました、とおっしゃる40代の奥さまにたくさんお会いしています。体質的にもアラフォーくらいからムラムラの度合いも強くなるとおっしゃる方が多いですが、気持ち的にもムラムラしてくるのかも知れないですね。

あ、肝心の小説のほうですが、井上荒野の小説にしてはかなり笑える内容です。
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